付着・定着・継手 (1)

[V-611] 異形鉄筋と同径のねじ部を有するアンカーボルトの力学的性能評価

*野口 堅冬¹、小倉 浩則¹、宮田 勝治² (1. ショーボンド建設、2. ユニタイトシステムズ)

キーワード：アンカーボルト、転造ねじ、落橋防止システム

転造加工を用いたねじ部を有する，異形鉄筋アンカーボルトを考案した．本アンカーボルトは，定着部の異形鉄筋と鋼製部材取付ねじ部とが同径になるよう加工されている．切削ねじを有する一般的なアンカーボルトに比べ，ねじ径が大きい分，計算上の断面積が大きくなる．アンカーボルトの耐力はねじ部の断面積で評価されるため，アンカーボルトの必要本数の低減や鉄筋径の縮小といった，設計・施工両面におけるメリットが生まれる．しかし，本ねじ径はJIS規格に記載のないサイズとなっており，力学的性能を確認するために引張試験とせん断試験を実施した．その結果，設計耐力以上の性能を有していることが確認できた．