令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

軌道保守 (2)

2019年9月3日(火) 10:25 〜 11:55 VI-4 (幸町北8号館 822講義室)

座長:咲村 隆人(東海旅客鉄道)

[VI-227] 電食詳細検査による電食発生対策の一考察

*後藤 洋次1 (1. 株式会社メトロレールファシリティーズ)

キーワード:地下構造物、電食、電食詳細検査、電食発生マップ、レール交換周期

東京地下鉄の路線は,約85%が地下構造物で一部区間は河川や濠に近接しているため漏水が発生し,常に湿潤状態となっている区間が多い.このような環境下ではレール電食が発生しやすくレール折損に至る場合もある.これらの区間はレール電食区間として通常点検とは別に電食詳細検査を実施し,監視強化を行っている.本論文では,4年間の検査結果をもとに電食発生箇所の条件,対策方法の違いによる電食抑制状況について検証した.その結果,軌道面清掃等を行うことで電食の進行を抑えられることが確認できた.このように,電食詳細検査により判明した電食の発生しやすい箇所を重点的に対策することで,効率的な対策の実施ができると考えられる.

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