令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

山岳トンネル (1)

2019年9月3日(火) 08:40 〜 10:10 VI-5 (幸町総合教育棟 第11大講義室)

座長:畝田 篤志(鹿島建設)

[VI-257] 地すべり多発地域における供用線トンネル掘削に関する一考察

*嶋田 浩一1、松本 壮太郎1、松本 晃市郎1 (1. 熊谷組)

キーワード:地すべり、近接施工、地盤改良、トンネル変状

本工事は、上信越自動車道4車線化工事の内、日本有数の地すべり多発地帯での2本のトンネル掘削工事であり、地すべり抑制と供用中の既設トンネルの交通障害防止することが求められた。そこで、トンネル掘削に先立ち、地すべり対策工として抑止杭工、CSM工法を適用した地盤改良工法、および斜面表層すべり・切羽安定対策として垂直縫地ボルト工を実施した。その結果、切羽の自立性が格段に向上し、地すべり挙動を抑えるとともに供用中の既設トンネルに影響を与えることなくトンネルを掘削した。今後、類似工事を施工する場合においては、本工事で得られた地山挙動を念頭に対応することが有益である。

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