建設マネジメント (2)

[VI-290] アジア各国における建設業の労働災害の傾向

*大幢 勝利¹、高橋 弘樹¹、吉川 直孝¹、平岡 伸隆¹、豊澤 康男¹ (1. 労働安全衛生総合研究所)

キーワード：建設工事、安全衛生、CDM、PtD、DfS、アジア

我が国の建設業においては，現在，年間約300人が労働災害により死亡しており，近年は横ばい傾向にある．このため，海外の建設業における労働安全衛生制度にも目を向け，発注段階や設計段階から検討する労働安全衛生対策として，英国のCDMや，米国のPtD等の調査が行われている．このように，プロジェクト計画の初期の段階から安全衛生を考えることは世界的な流れになりつつある．一方で，アジアの各国に目を向けると，我が国や欧米等の企業の進出が進んでいるものの，安全衛生水準はまだ低いと考えられる．そこで，本研究では，アジア各国における労働災害の現状を統計的に調べ，我が国の現状と比較して検討した．