[VI-338] 老朽化が著しい既設鋼管に対する構造的安全性評価手法
キーワード:パイプ・イン・パイプ工法、農業用水管、サイホン、老朽化、安全性評価手法
本論文では、大きなたわみ変形を有した既設鋼管の老朽化対策工において、必要な抜水及び管内作業の安全性評価について示す。8年前のたわみ量および鋼管厚から鋼管の現状を推定し、抜水による影響を評価した。その結果、抜水後も鋼管は塑性化しているもののひずみ硬化域内にあると予測された。そこで鋼管が座屈せず安全性が担保されるたわみ量とひずみ量の上限値を定め、抜水時は鋼管のたわみ量を変位計で、抜水後は鋼管のひずみ量をひずみ計で計測して監視した。実工事における抜水前後の鋼管のたわみ量とひずみ量の変化は僅かであり、塑性域に達した可能性のある既設鋼管内での力学的安全性を確認しながら管内作業を実施できた。
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