令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

施工技術 (5)

2019年9月4日(水) 08:40 〜 10:10 VI-10 (幸町総合教育棟 多目的室3)

座長:増原 康布(熊谷組)

[VI-428] 現場打ちコンクリート柱のPCa化を始めとする工程短縮策とその効果

*棚倉 大智1、米倉 良介1 (1. 大成建設(株))

キーワード:PCa化、工程短縮、2次製品、労務削減、安全性向上

九州電力(株)松浦発電所は、平成28年2月から工事を一時中断していた2号機(出力100万kW)の増設工事を再開している.同2号機増設工事において、基礎掘削時に大量の湧水が発生したため湧水対策工を実施したが、約1か月の工程遅延が生じた。そこで、工程回復を目的として現場打ちコンクリート柱のPCa化及び、PCa柱を利用した作業床の設置を行った。PCa化による現場作業の削減と作業床の設置による上下作業の実現により、現場打ちの工程と比較して35日の工程短縮となった。また、同工程短縮策は労務の削減と施工安全性の向上にも寄与し、安全・品質・工程・費用の総合的な評価では、現場打ちと遜色ない工法であった。

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