シールドトンネル (6)

[VI-502] 砂礫地盤におけるカッタービットの摩耗要因の評価に関する研究

*星野 智紀¹、服部 鋭啓¹、阿部 靖¹、島田 英樹²、笹岡 孝司²、濱中 晃弘²、浦田 築² (1. 株式会社大林組、2. 九州大学)

キーワード：シールド工法、ビット摩耗、砂礫地盤、礫、結合材

砂礫地盤を掘進するシールド工事では，地山を切削するビットの摩耗予測が工事の施工性や工期，経済性に影響を与える要因である．一方，砂礫地盤でのビット摩耗に関する研究例は少なく，過去の実績からの摩耗予測が主流である．我々は旋盤試験という試験方法を考案し，砂礫地盤でのビット摩耗を評価する試験方法を確立した．その結果，砂礫地盤におけるビット摩耗は，礫による影響と礫間に存在する結合材による影響が密接に絡み合っていることが分かった．今後の摩耗予測においては，礫の種類と含有率・石英含有率・粒径と結合材の石英含有率をそれぞれ評価材料として，摩耗予測に反映させることが重要であると言える．