軌道保守 (11)

[VI-915] 東北新幹線（小山試験線） 保守困難箇所の解消に向けた取り組み

*簗瀬 和清¹、堀籠 健¹、小竹 章紀¹ (1. 東日本旅客鉄道株式会社)

キーワード：小山試験線、E型スラブ軌道、軌道整備

当社大宮新幹線保線技術センター管内では、東北新幹線敷設にあたり軌道の各種試験を行うため、先行して作られた区間、通称小山試験線と呼ばれる区間が存在する。試験線区間では、現在でも各種試験軌道が残っておりその中でもE型スラブでは、通りの目標値が解消されずに保守困難箇所として扱われてきた。そこで今回E型スラブの横移動を実施し、タイプレートの移動余裕の確保、および通り整正の実施により長年通り変位目標値が出ていた箇所を解消することができた。またスラブ横移動の施工は当社でも実績が少ないため、今後の他の保守困難箇所に対する有効な経験値を得ることができた。