放射性廃棄物 (1)

[VII-131] 熱/土/水/空気連成解析によるベントナイト緩衝材の再冠水挙動解析

*小林 千莉¹、金澤 伸一¹、市川 希¹、武藤 尚樹¹、柳井 正樹¹、石山 宏二² (1. 福島工業高等専門学校、2. 西松建設株式会社)

キーワード：地層処分、温度、ベントナイト

高レベル放射性物質の地層処分に用いられるベントナイト緩衝材は，施工初期の廃棄体周辺の間隙の充填，放射性物質の移動抑制などの性能が期待されている．しかしながら，地層処分の処分期間は数万年から数十万年とされ，廃棄体の崩壊熱により緩衝材は高温環境に曝されることから，この長期間に緩衝材としての要求性能を維持できる仕様設計を決定することは困難である．そのため，近年は解析による性能把握が重要視されている．そこで本研究では，熱/土/水/空気連成解析コード（DACSAR－MP）を用いた供用過程における処分坑道の再冠水シミュレーションを行うことにより，再冠水後のベントナイト緩衝材の力学挙動の把握を行った．