放射性廃棄物 (5)

[VII-160] 坑道周辺のボーリング調査に基づく割れ目情報が物質移行時間に与える影響に関する検討

*田部井 和人¹、並川 正¹、羽根 幸司¹、升元 一彦¹、森川 誠司¹、杉田 匠平²、関野 真登³ (1. 鹿島建設株式会社、2. ダイヤコンサルタント、3. 地層科学研究所)

キーワード：割れ目ネットワーク、地下水流動解析、物質移行時間、放射性廃棄物

地層処分の安全評価では、天然バリア中の物質移行時間や移行経路が重要なパラメータとなる。結晶質岩に代表される割れ目系岩盤では、主要な移行経路は岩盤中の割れ目である。割れ目の地質学的特性や水理学的特性を確率論的に表現した割れ目ネットワークモデルはボーリング調査などから設定され、物質移行の出発点となる坑道近傍の割れ目情報は特に重要と考えられる。そこで、安全評価の信頼性向上に向け、スゥエーデンSKBが実施したASPO地下研究所の研究坑道における調査データを用い、坑道周辺のボーリング調査に基づく亀裂情報が物質移行時間に与える影響について解析的検討を行った。