バイオレメディエーション (2)

[VII-31] シアン汚染地下水拡散防止技術の研究

*緒方 浩基¹、大西 健司²、日野 良太² (1. 大林組　技術研究所　自然環境技術研究部、2. 大林組　エンジニアリング本部　環境技術第二部)

キーワード：シアン、地下水、汚染、拡散防止、バイオレメディエーション

メッキ工場や石炭ガス製造工場跡地でシアン汚染地下水が検出されている。このシアン汚染地下水の流出防止のため、地下水揚水や、透過性浄化壁等の適用が考えられるが、地下水揚水は水処理設備が必要であり、透過性浄化壁の構築には大型重機が必要である。開発した技術は、汚染地下水下流側に設置した井戸から地盤中に徐放性微生物栄養剤とシアン不溶化剤を注入する低コストな対策技術である。室内実験により環境省ガイドラインの10年相当分の地下水を流出防止できることを確認した。また、２～４年に１度、徐放性微生物栄養剤を追加注入することで対策を長期間継続することも可能である。