令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 地震工学(構造物の耐震、地震応答解析、強震動予測、地盤振動、地盤液状化、断層変位、災害調査)

強震動・断層変位

座長:野津 厚(港湾空港技術研究所)

[CS10-15] 地震基盤波形データベースを用いた地震動評価の高精度化に向けた基礎的検討

〇杉山 佑樹1、田中 浩平1、坂井 公俊1 (1.鉄道総合技術研究所)

キーワード:地震基盤波形データベース、内陸地殻内地震、地表面地震動、サイト増幅特性

土木構造物の耐震設計において,鉄道や道路のような線状に連続する構造物では,地点固有の設計地震動の算定に膨大な作業を必要とする.このような作業の軽減のため,地震基盤波形データベースを用いて,地点固有の地震動を推定する方法が提案されている.本検討では,提案法による地震動評価の推定精度を確認するとともに,さらなる高精度化に向けた考察を行った.その結果,提案法による推定値は近年の距離減衰式と比べ,観測値を精度よく推定できることを確認した.しかし,提案法による推定値のばらつきは距離減衰式の同程度であり,更なる高精度化には地震基盤波形の高精度化が重要である.

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