[CS10-43] インドネシア西スマトラ州Tandikekの地震地すべり地域における微動観測による地盤構造推定
キーワード:微動観測、H/Vスペクトル、S波速度構造
インドネシア西スマトラ州パダンパリアマン県では2009年スマトラ島沖地震により土石流や地すべりの被害がみられ,特にTandikekでは被害が甚大であった.既往の研究でこの地域のすべり面は,固い粘土層の上に約2mの軽石層が堆積している構造であることがわかっている.本研究では地震地すべり地域にて微動探査を行い,H/Vスペクトル及び位相速度分散曲線から地盤構造の推定を試みた.その結果,被害地域のH/Vスペクトルは単峰型の鋭いピークを持ち,卓越周期は0.1-0.4秒の範囲で分布していることがわかった.全域で表層に数mの軟弱層が確認され,この層は軽石層を含む地すべりを引き起こした堆積物だと考えられる.
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