令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 地震工学(構造物の耐震、地震応答解析、強震動予測、地盤振動、地盤液状化、断層変位、災害調査)

地震応答・耐震性能

座長:古川 愛子(京都大学)

[CS10-21] 基礎と地盤の接続モデルに基づく、木造住宅被害の解釈

〇飯田 昌弘1 (1.東京大学地震研究所)

キーワード:相互作用解析法、入力波動場、材料非線形、木造建物、基礎地盤接続、軟弱地盤

過去の地震において、木造住宅の被害は1階に集中した。その原因は、実際の木造住宅の1階の壁量の不足にあるとされてきた。しかしながら、標準的なモデル住宅の地震応答解析では、1階の応答が相対的に大きくならない。そのため、壁量の不足が唯一の原因なのか、疑問が残る。他方、表面波を取り扱うことができる、入力波動場に基づく相互作用解析法を提案し 、発展させてきた。本研究では、この方法に基づいて、短い仮想の土杭を使用し、杭と地盤の結合バネ要素の剛性を変化させて、木造住宅の基礎と地盤の接続を表現した。地震応答解析では、基礎と地盤の接続がゆるくなるほど、相対的に1階の応答が大きくなることを示した。

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