地震津波防災

[CS10-07] 地震被害想定に向けた有限要素法と有限差分法による地震動解析の比較

〇縣 亮一郎¹、藤田 航平^2,3、市村 強^2,3、堀 高峰¹、横田 崇^4,5 (1.海洋研究開発機構、2.東京大学、3.理化学研究所、4.愛知工業大学、5.内閣府（防災担当）)

キーワード：地震動解析、有限要素法、有限差分法、堆積盆地

国の地震被害想定では、有限差分法による地震動解析手法が使われてきた。一方、速度コントラストの大きい層境界面が存在する問題等では、非構造メッシュを使用する有限要素法により、より高精度な計算が可能となる。計算コストの問題が近年の研究開発により克服されてきているため、有限要素法による被害想定の実施により、幅広い問題設定をより精度よく検討できると期待される。本研究では、堆積層と母岩の速度コントラストの大きい堆積盆地を模した問題において、有限要素法と有限差分法の計算波形を比較した。よく一致する地点が多い一方、差が大きくなる点も存在した。今後は数値解収束性の確認や異なる物性値での計算などの検討を進める。