放射性廃棄物処分(2)

[CS12-18] 飽和ベントナイト供試体の吸水による側方膨潤シミュレーション

〇入江 弘樹¹、伊藤 真司²、橘 伸也³、飯塚 敦³ (1.神戸大学工学部市民工学科、2.神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻、3.都市安全研究センター)

キーワード：地層処分、ベントナイト、数値解析

放射性廃棄物の処理方法として、地層処分が有力である。地層処分において、緩衝材として使用されるベントナイトの挙動を数値解析し、その性能を確認することが本研究の目的である。円柱形のベントナイトMX-80を供試体として、側面から吸水し側面方向に膨潤することを考える。膨潤時の供試体の経時変化から、膨潤の速度は時間とともに遅くなっていくことがわかる。吸水から十分に時間が経過したときの供試体の乾燥密度は、初期の乾燥密度よりも小さくなる。また、供試体内部の乾燥密度はばらつきがあり、ベントナイトの性能が場所によって異なる。よって、実際の施工時ではこの点を留意する必要がある。