令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 放射性廃棄物処分

放射性廃棄物処分(5)

座長:本島 貴之(大成建設株式会社)

[CS12-49] モンモリロナイト底面間隔から観たベントナイト原鉱石の膨潤圧における膠結作用の影響評価

〇伊藤 大知1、小峯 秀雄1、王 海龍1、後藤 茂1 (1.早稲田大学)

キーワード:地層処分、ベントナイト、膨潤、膠結作用

地層処分におけるベントナイト系緩衝材は,数万年単位の長期的な膠結作用に伴い固結する可能性が考えられる.著者らはベントナイト原鉱石を固結した緩衝材のナチュラルアナログと見立て,物理特性における年代変化を研究している.本研究では,山形県月布鉱山産の原鉱石から不攪乱供試体と再構成供試体を作製し,多リング式モールドを活用して膨潤圧測定前後にX線回折を行った.その結果,不攪乱供試体の最大膨潤圧は再構成供試体の1/2に留まった.また,同一含水比において,水分子3列のピークに加えて2列のピークが残存しており,膠結作用によりモンモリロナイト結晶層間への水分子の浸入が阻害され,膨潤圧が低下したと推察した.

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