気候変動による影響への適応(1)

[CS13-01] Field Survey on the Effect of Stratification on CO₂ Flux between air and seawater in the Yatsushiro Sea

〇Hiroto Komori¹, Naoki Saito¹, Bing Xiong¹, Shinichiro Yano¹, Keisuke Nakayama², Katsuaki Komai³, Kei Yajima⁴ (1.Kyushu University graduate school, 2.Kobe University, 3.Kitami Institute of Technology, 4.Shimane University)

Keywords:Blue carbon, CO2 Flux between air and seawater, The seawater fugacity of CO2, Yatsushiro Sea, Stratification

近年，海洋生態系によって固定される炭素「ブルーカーボン」が気候変動緩和策の重要なオプションとして注目されている．本研究は2018年に実施した齋藤ら(2019)の現地調査に引き続き，八代海を対象に海水中CO₂分圧に関する現地調査を実施した．八代海の海水中CO₂分圧と，その変動要因の実態を明らかにし，八代海のCO₂フラックスの算出を試みた．また，強い成層期，弱い成層期，混合期で観測を行い，成層が海水中CO₂分圧に及ぼす影響を把握することを目的とした．結論として，成層の発達に伴い，表層の植物プランクトンによる光合成が海水中CO₂分圧の変動に影響を与えていた．次に，八代海のCO₂フラックスを概算した．