令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 気候変動による影響への適応

気候変動による影響への適応(2)

座長:小林 健一郎(神戸大学)

[CS13-06] 爆弾低気圧に伴う北海道東部の高潮に関する擬似温暖化実験

〇岩崎 大也1、吉野 純1、小林 智尚1 (1.岐阜大学)

キーワード:爆弾低気圧、高潮、気象モデル、高潮モデル、地球温暖化、擬似温暖化実験

2014年12月の爆弾低気圧を初め,近年爆弾低気圧による高潮被害が頻発している.しかし,現在の我が国の対策では温暖化が進行した将来の気象場は考慮されていない.吉野ら(2015)は,台風に対する擬似温暖化実験の手法を確立しており,本研究では,この手法を温帯低気圧に適用することによって,爆弾低気圧やそれに伴う高潮の将来変化を評価した.その結果,爆弾低気圧は温暖化の進行に伴い強化されることが明らかとなった.また,将来の爆弾低気圧は気温と海水面温度が上昇することで積雲対流の強化,海面からの熱・水蒸気の供給により強くなることが分かった.

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