[CS13-08] 気候変動による洪水に対する土地利用規制事業の検討
キーワード:適応策、二次元不定流モデル、費用便益分析
土地利用規制による洪水への適応効果を評価し,更に費用便益比を考察することにより事業としての実現可能性を示すことを目的とした.全国の治水レベルを250m解像度において表現した標高データを用いて,二次元不定流モデルにより浸水深を計算し,治水経済調査マニュアル(案)により被害額を算出した.将来気候の推定にはGCMを用いた.土地利用規制の対象は再現期間200年の洪水時に潜在的に深く浸水する箇所とした.解析の結果,現在気候において土地利用規制により約26%の年期待被害額軽減効果が見られた.しかしながら費用便益比は0.019と極めて小さい値となり,事業としての成立に,費用過多という課題を示した.
要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン