令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 気候変動による影響への適応

気候変動による影響への適応(2)

座長:小林 健一郎(神戸大学)

[CS13-10] 今後の温暖化を踏まえた近年の少雪に関する考察

〇渡部 哲史1、小槻 峻司2、齋藤 奏磨3 (1.東京大学、2.千葉大学、3.三井共同建設コンサルタント)

キーワード:積雪、気温、水資源、気候変動、バイアス補正

温暖化の進展は積雪量に大きな影響を及ぼす。本研究では過去の積雪とその背景となる気温と降水量の関係を明らかにし,近年の少雪が将来の温暖化の下でどのような頻度で生じるかを明らかにする。2020年の少雪は本州南部の殆どの河川流域で過去最低もしくはそれに次ぐ値であり,約40年に1度の規模であることが明らかとなった。この背景として2020年は200年に1回程度の非常に稀な気温であったことが考えられる。仮に温暖化により気温が2度および4度一律に上昇すると,2020年と同様の気温が生じる確率は24.2%,77.1%である。つまり40年に1度の少雪がそれぞれ,4年,1.3年に1回生じることが明らかとなった。

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