土木分野におけるセンサ技術の利用と可能性(3)

[CS9-14] 橋梁の温度環境を利用したThermal Energy Harvester(TEH)の開発

〇小森 誠太¹、竹谷 晃一²、吉田 純司³ (1.山梨大学大学院、2.東京工業大学、3.山梨大学)

キーワード：橋梁、温度環境、Thermal Energy Harvester、エネルギーハーベスティング、温度差発電

近年，橋梁ヘルスモニタリングに用いるMEMSセンサなどの低消費電力化に伴い，身の回りにある振動・光・熱などの環境エネルギーを利用したエネルギーハーベスティングが注目されている．橋梁環境では振動発電や太陽光発電が注目されたが，交通量に依存することや設置位置の制約があることが課題として挙げられる．本研究では，橋梁の温度環境において高効率で発電できるThermal Energy Harvester(TEH)の開発を目的とし，発電量の高い発電部の検討と熱変換効率の高い放熱部の検討を行った．その上で，開発したTEHを橋梁に設置し適用性の検証を行った結果，MEMS加速度計の消費電力を補えることを示した.