[I-03] 山口県内の耐候性鋼橋梁のさび性状評価と定期点検結果の比較
キーワード:耐候性鋼橋梁、腐食、点検
耐候性鋼材は,鋼材表面に緻密な保護性さびを形成することでさびの進行を抑制し,無塗装での長期使用を可能とする鋼材である.しかし,使用環境や構造に不具合があると異常さびが形成され,さびの進行を抑制できない場合がある.耐候性鋼橋梁の長期使用には,鋼材表面に形成されているさびの性状を定期的に評価する必要がある.本調査では,山口県に建設された耐候性鋼橋梁を対象にさび性状を調査し,調査結果と定期点検結果との比較を行う.I評点評価を実施した13橋のうち,6橋の桁端部でI評点I-2以下の異常さびが形成されていた.腐食原因の多くは伸縮装置からの漏水である.また,判定の乖離があることを示した.
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