令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

疲労(2)

座長:穴見 健吾(芝浦工業大学土木工学科)

[I-59] 大型車交通量を用いた鋼床版の最小デッキプレート厚設定に関する検討

〇小笠原 照夫1、内田 大介2、奥村 学1、齊藤 史朗1、林 暢彦1 (1.日本橋梁建設協会、2.法政大学)

キーワード:鋼床版、最小デッキプレート厚、大型車交通量

閉断面リブを用いた鋼床版の最小デッキ厚は疲労に配慮して16mmと規定されているが,疲労き裂の発生と進展は作用する応力の大きさと回数などにより変化するため,大型車交通量などが異なる路線の最小デッキ厚を一律に規定することは不合理である.本研究では,横リブ交差部のデッキ貫通き裂に着目し,5種類のデッキ厚の鋼床版について,溶接ルート部に発生する応力の影響面から各種車両が走行した際の疲労損傷度を算出した.さらに,実交通の観測データを用いてデッキ厚毎に疲労損傷度と大型車交通量の関係式を構築し,自動車交通量と小型車,大型車や車種構成などを考慮した最小デッキ厚を設定することの可能性を示した.

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