疲労(2)

[I-63] Influence of Impact at rail joint on fatigue of joint between longitudinal and transverse ribs of box girder

〇Taro Inoue¹, Yusuke Kobayashi¹, Toshiki Ishizawa² (1.Railway Technical Research Institute, 2.East Japan Railway Company)

Keywords:fatigue, rail joint, joint between longitudinal and transverse ribs, impact, vibration

箱桁の床組部材に生じている疲労き裂はレール継目周辺において発生傾向が高く，継目上を列車が通過する際の衝撃が疲労性状へ及ぼす影響は大きいものと考えられる．

本稿では縦リブ・横リブ交差部を対象に現地応力測定を行い，レール継目による衝撃が箱桁の縦リブ・横リブ交差部における疲労性状に及ぼす影響を評価した．

本稿で得られた知見は以下の通りである．

１）縦リブ・横リブ交差部の応力は，レール継目の衝撃により，箱断面の変形や横リブの面外方向の部材振動が励起されることで増加していた．

２）レール継目による衝撃が縦リブ・横リブ交差部の疲労損傷度に及ぼす影響は，A橋においては横リブの面外方向の部材振動の寄与が大きかった．