令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

骨組・骨組部材・薄肉構造・板

座長:鈴木 森晶(愛知工業大学 工学部土木工学科 教授)

[I-129] ボルト接合部滑りを考慮した66kV山形鋼鉄塔の地震応答解析

〇高畠 大輔1 (1.電力中央研究所)

キーワード:送電用鉄塔、ボルト接合部滑り、地震応答解析

送電用鉄塔は,地震動による倒壊実績がなく,風圧荷重で設計された送電用鉄塔は耐震性を確保していることが明らかになっているが,耐震設計手法は確立されていない.本研究では,非線形応答による減衰効果が見込まれるボルト接合部滑りに着目し,巨大地震時の応答評価法の確立を目的としている.本稿では,これまでに構築した接合部滑りを考慮した数値解析モデルを用い,66kV山形鋼鉄塔を対象にした地震応答解析を実施した.解析では,接合部滑りの有無による鉄塔の地震時挙動の差に着目した.その結果,鉄塔頂部の変位や加速度,部材軸力は,接合部滑りにより減少すること,1次固有振動モードにおける減衰が大きくなることが確認された.

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン