令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

維持管理(防食)

座長:冨山 禎仁(土木研究所)

[I-28] Al-5Mg合金溶射と重防食塗装の重ね皮膜の耐候性向上に関する基礎的研究

〇楊 昊軒1、貝沼 重信1、武藤 和好2、宮田 弘和3 (1.九州大学大学院、2.株式会社富士技建、3.西日本高速道路株式会社)

キーワード:腐食、Al-5Mg合金溶射、耐候性、光触媒作用

鋼橋の桁端部など塩類に起因する腐食性の高い部位に対して,高塩分環境で耐候性や防食性能に優れるAl-5Mg合金溶射が適用されている.溶射が困難な狭隘部では,溶射施工できない部位については重防食塗装が溶射皮膜上に重ねて部分的に塗布される場合がある.著者らは鋼素地露出部を有するAl-5Mg合金溶射と重防食塗装の重ね皮膜部の複合サイクルを用いた腐食促進試験を実施した.その結果,重ね皮膜部の耐候性は,溶射皮膜部や重防食皮膜部に比して著しく低いことを明らかにした上で,その劣化機構を解明した.この劣化に対して重ね皮膜部の耐候性を向上させるために,塗膜上にAl-5Mg合金を部分的に溶射する施工方法を考案した.

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