令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

疲労(3)

座長:清水 優(名古屋大学)

[I-67] F 型標識柱における風速頻度分布に着目した疲労照査の一検討

〇有馬 直秀1、多賀 翔一1、小塚 正博1、福山 雅彦2 (1.中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)、2.(株)高速道路総合技術研究所)

キーワード:継ぎ手の種類、応力範囲、繰返し数、ワイブル分布

標識柱の基部で疲労き裂が発生し,き裂が進展・拡大すると,最悪の場合,標識柱が倒壊しお客様への安全をおびやかす可能性があり,疲労照査を検討することは重要である。本検討では,F 型標識柱における風速頻度分布に着目した疲労照査を検討した。具体的には,耐風設計便覧,既往の文献および気象庁のデータを用いて,3つの手法で推定した風速頻度分布の違いによる疲労耐久性の影響を検討した。結果,耐風設計便覧で推定した風速頻度分布が最も安全側の評価となる結果となった。既設の標識柱の疲労耐久性を評価する場合,対象地域の風速頻度分布を作成し,疲労損傷比の影響が大きい風速区間を合わせることが重要と考えられた。

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