[I-69] 鋼橋ソールプレート溶接部の疲労照査に用いる1点代表応力に関する考察
キーワード:鋼鉄道橋、疲労照査、ホットスポット応力、1点代表法、ソールプレート溶接部
鋼構造物の疲労照査において公称応力が明確に定義できない場合,ホットスポット応力を用いた疲労照査を行う.JSSC指針で取り入れている2点外挿法でホットスポット応力を求めようとする場合,既設構造物においては作業性が悪いことが多くひずみゲージ貼付位置のずれが生じる可能性が高い.そのため,過去から鉄道橋では溶接止端から10mm位置の応力を1点代表応力として疲労照査することがあったが,その妥当性はあまり議論されていない.今回ソールプレート溶接部止端破壊を対象に実橋計測により検討した結果,今回計測対象とした下フランジ板厚においては,10mm位置1点代表応力による疲労照査が概ね妥当であることが確かめられた.
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