令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁一般(設計)(1)

座長:斉藤 雅充(公益財団法人 鉄道総合技術研究所)

[I-204] 中央径間長3000mを有する超長大多径間吊橋の試設計と経済性に関する検討

〇岩下 慎吾1、中村 一史1、野上 邦栄1 (1.東京都立大学)

キーワード:長大橋、吊橋、多径間、経済性

吊橋の長大化に際しては,支間を拡大するほかに,吊橋を連続して繋げる方法が考えられる.後者の方法として,従来は3径間吊橋の重連形式が採用されていたが,2000年代以降,新たな構造形式として多径間吊橋が採用されるようになった.多径間吊橋の利点は中間アンカレイジが不要となることであるが,活荷重が一方の主径間に偏るとたわみやすい特性を有する.この特性については,主塔の剛性向上とケーブルスリップの問題を克服したうえで,近年,支間1000m前後の4径間吊橋が複数完成している.本検討では支間の長大化傾向を踏まえ,支間3000mを有する3,4,5径間吊橋の試設計を行い,その経済性について比較検討を行った.

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