継手(1)

[I-77] 間接連結を適用したフィラー付高力ボルト摩擦接合継手の力学的挙動に関する解析的検討

〇藤原 眞幸¹、山口 隆司¹、古財 千寿² (1.大阪市立大学大学院、2.高田機工)

キーワード：フィラー、高力ボルト摩擦接合継手、間接連結、すべり後挙動

道路橋示方書では，高力ボルト摩擦接合継手においてすべり後の耐荷性能照査が要求される．支圧接合継手にはフィラーの板厚によりフィラーを連結板外に延長し，母板と連結する（間接連結）規定が存在する．本研究では，間接連結を適用したフィラー付高力ボルト摩擦接合継手のFEM解析を行った．すべり先行型継手では，フィラーを挿入すると母板中心軸の偏心によりすべり荷重が低下し，ボルトのせん断破断面の減少により最大荷重が低下したが，間接連結によってこれらはおおよそ回復した．一方，降伏先行型継手では，フィラー挿入による母板の純断面降伏および純断面破断耐力の低下はわずかであり，間接連結を適用するとこれらはさらに低下した．