耐風・風工学(1)

[I-221] Evaluation of increase rate of recurrence wind speed based on typhoon simulation with uniformly increasing sea surface temperature

〇Toshiyuki KOBAYASHI¹, Hitoshi Yamada¹, Hiroshi Katsuchi¹, Hironori Fudeyasu¹ (1.Yokohama National University)

Keywords:Typhoon simulation, Global warming, Design wind speed, 100-year recurrence wind speed

地球温暖化によって海面水温が上昇しており、台風が成因となる風速の再現期待値が大きくなる懸念がある。しかし、将来の海面水温の上昇分布は不確定でもある、そこで、過去の海面水温分布に対して一様に海面水温を上昇させたものを境界条件として、統計的な台風の発達、盛衰を加味して風速の再現期待値の増加率を把握する方法を提案する。本研究では、海面水温の上昇分布を仮定した既往研究と本研究の結果を比較することで、一様に海面水温を上昇させる方法の妥当性を調べた。最後に、再現期待値が増加しやすい地域を調べると共に、21世紀末には再現期間400年以上の風速が再現期間100年となる可能性を示した。