令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

耐風・風工学(1)

座長:木村 吉郎(東京理科大学)

[I-221] 一様な海面水温上昇を境界条件とする台風シミュレーションに基づいた風速再現期待値の増加率評価

〇小林 俊之1、山田 均1、勝地 弘1、筆保 弘徳1 (1.横浜国立大学)

キーワード:台風シミュレーション、地球温暖化、設計基準風速、風速の100年再現期待値

地球温暖化によって海面水温が上昇しており、台風が成因となる風速の再現期待値が大きくなる懸念がある。しかし、将来の海面水温の上昇分布は不確定でもある、そこで、過去の海面水温分布に対して一様に海面水温を上昇させたものを境界条件として、統計的な台風の発達、盛衰を加味して風速の再現期待値の増加率を把握する方法を提案する。本研究では、海面水温の上昇分布を仮定した既往研究と本研究の結果を比較することで、一様に海面水温を上昇させる方法の妥当性を調べた。最後に、再現期待値が増加しやすい地域を調べると共に、21世紀末には再現期間400年以上の風速が再現期間100年となる可能性を示した。

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