令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

耐風・風工学(1)

座長:木村 吉郎(東京理科大学)

[I-225] 風車の故障モード影響解析に基づく発電コストの評価に関する研究

〇小久保 秀海1、菊地 由佳1、石原 孟1 (1.東京大学)

キーワード:風力発電コスト,故障モード影響解析,時間領域モンテカルロ法

本研究の目的は,故障モード影響解析に基づいて,日本の風力発電コストの低減シナリオを提案することである.故障データベースを用い,故障モード影響解析を実施した.次に,日本と欧米を比較し,故障モードの発生割合は同じだが,故障復旧ダウンタイムは日本が欧米を大幅に上回ることを示した.最後に,故障モード影響解析の結果と時間領域モンテカルロ法を用い,予備品保有,状態基準保全実施,修繕の習熟度向上のシナリオを分析し,利用可能率は87%から97%まで向上し,発電コストは13.8円/kWhから10.7円/kWhまで低減することを示した.習熟度向上による資本費の低減により,世界平均の8.8円/kWhまで低減する.

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