令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

維持管理(一般)

座長:谷口 望(前橋工科大学)

[I-245] 輪荷重走行試験による後打ちコンクリート部の応力性状(その2)- かぶり厚の影響 -

〇長谷川 真司1、柳澤 則文1、松井 繁之2、三村 篤司1 (1.(株)橋梁メンテナンス、2.大阪工業大学)

キーワード:伸縮装置、後打ちコンクリート、かぶり厚、交番応力、輪荷重走行試験

後打ちコンクリート部のさらなる耐久性向上を目指すため,伸縮装置の本体形状とかぶり厚を変えた改良型を新たに製作し,現行型と改良型とのかぶり厚と長さの差が,伸縮装置ジベル上面角部に作用する交番応力へどのような影響をおよぼすか試験供試体を作成し,輪荷重走行試験により検討を行った.その結果,後打ちコンクリート部へ直接作用する鉛直方向の圧縮応力は,かぶり厚の差による影響はほとんど見られず,現行型と改良型ともにかぶり部へ鉄筋を配置することにより,W6載荷では低減する.また,かぶり厚を大きくした改良型では,鉄筋の配置の有無にかかわらず圧縮応力が増大し,交番応力は生じないことが明らかとなった.

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