継手(1)

[I-81] 鋳鉄床版モジュール-主桁間の接合部におけるテーパーつき高力ボルト摩擦接合継手のすべり係数および荷重分担率の検討

〇白井 悠吾¹、山口 隆司¹、飛永 浩伸²、村山 稔² (1.大阪市立大学大学院、2.日之出水道機器（株）)

キーワード：鋳鉄床版モジュール、テーパー、高力ボルト摩擦接合継手、すべり係数、荷重分担率

現在開発されている鋳鉄床版は鋳造により溶接を行わずに一体成型で製造されるため，耐疲労性に優れている．鋳鉄床版と主桁の接合は高力ボルト摩擦接合が用いられるが，鋳造で製作した部材は抜き勾配(約1°のテーパー)が生じるため，すべり耐力の低下が懸念される．本研究ではT部材を用いた鋳鉄床版-主桁間における接合部のすべり係数を検討するため，水平載荷試験を行った．載荷試験を行った結果，鋳鉄床版-支持部材間ですべりは生じ，梁解析により求めた各接合部の断面力(軸力とせん断力)を考慮して求めた水平荷重分担率を考慮してすべり係数を算出した結果，0.35のすべり係数を得た．