令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

耐風・風工学(2)

座長:野田 稔(高知大学)

[I-235] 表面圧力に基づいた側面に開口部を有する矩形柱のギャロッピン不安定性に関する研究

〇山本 宗一郎1、八木 知己1、王 嘉奇1、市川 英和2、野口 恭平1 (1.京都大学大学院工学研究科、2.株式会社IHI)

キーワード:バタフライウェブ橋、側面開口部、ギャロッピング、圧力

側面に開口部を有するバタフライウェブ橋は,従来の箱桁橋と比べ空力振動が抑制されるが,そのメカニズムは解明されていない.本研究では,矩形柱側面に設けた開口部の形状変化がもたらすギャロッピング不安定性を検証するため,一連の風洞実験を行った.その結果,閉塞部からの剥離流れにより,桁内部の流れが鉛直方向に一様化され,圧力に上下差が生じないことが分かった.また,側面の開口部面積率(OR)が0.75の時,ギャロッピングの励振力が最大になったが,これは,桁後縁部で剥離流れの再付着促進により,OR=0.875の時,桁下面の後縁付近で圧力回復が生じるためと考えられる.

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