令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁振動(実験・測定)

座長:宮森 保紀(北見工業大学)

[I-255] 長期モニタリングによる少数主桁橋の動的応答特性の経年変化と補修工事の影響

〇柴田 祐貴1、吉中 正滋1、宮森 保紀1、大胡 拓矢2、富岡 昭浩2、宮下 剛3 (1.北見工業大学、2.日本航空電子工業(株)、3.長岡技術科学大学)

キーワード:長期モニタリング、振動特性、補修工事

著者らは鋼鈑橋梁で2016年から長期モニタリングを行ってきた。本橋では2019年に壁高欄の補修工事が行われたため、その前後の動的特性の変化について調査した。補修前のモニタリングから温度と振動数は負の相関があり、振動数は夏季に低く、冬季に高くなっている。2019年の補修工事期間中には橋軸直角方向に卓越するモードにおいて振動数が低下し、補修後には補修前より振動数が上昇したことが確認できた。これは、はつりによる壁高欄の断面減少と補修による断面の回復が中立軸からの距離がある水平曲げ方向に影響を与えたものと考えられる。

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