令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

継手(1)

座長:白旗 弘実(東京都市大学)

[I-84] 29年間供用した高力ボルト摩擦接合部のボルト残存軸力計測

頼 健鵬1、〇山口 隆司1、陳 瑜1、上村 健士2 (1.大阪市立大学大学院、2.日鉄ボルテン(株))

キーワード:高力ボルト摩擦接合、ボルト残存軸力、ボルトキャリブレーション試験

高力ボルト摩擦接合継手部の健全度診断を行う際,高力ボルトの軸力は重要な情報である.供用中の高力ボルトの残存軸力を把握する必要があるので,ひずみゲージを頭部に貼付けた後に軸力を解放し,試験室にて再度負荷を与えて軸力を同定する方法は確立されている.著者らは,高力ボルトキャリブレーション試験により,ボルト頭部ひずみと荷重の関係を用い,ボルトを解放して記録したひずみ変化値からボルトの残存軸力が得られた.その結果,健全な継手部におけるボルト平均残存率は94%となった.また,損傷した供試体の平均残存率が51%と健全な場合に対して小さくなった.

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