令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁の耐震(1)

座長:北原 武嗣(関東学院大学)

[I-275] Pushover解析に基づく高精度な地震後の耐荷性能評価

〇馬越 一也1、奥村 徹2、吉野 廣一1、野中 哲也3 (1.地震工学研究開発センター、2.九州産業大学、3.名古屋工業大学)

キーワード:上路式鋼アーチ橋、地震応答解析、Pushover解析、地震後の耐荷性能

地震による損傷で残留変形した橋脚の地震後の使用性は,一般的には地震応答解析によって得られた最大塑性率から算出される残留変位によって照査される.しかしながら,現行の方法だと鋼アーチ橋のような高次の不静定構造に対して構造全体としての地震後の使用性は評価できず,直接的に残留変位を算定しようとしても非線形要素や履歴則の依存度が高く,定量的に判断するのは困難であると考えられる.そこで本稿ではこれまでの構造全体の安全性の照査を参考に,詳細なシェル要素を用いた大規模モデルを用いて,地震後に残存する耐荷性能を定量的に評価する手法の検討を行った.

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