[I-314] 滞水環境における近接塗膜傷間の鋼材腐食の電気化学特性に関する基礎的研究
キーワード:鋼材腐食、塗膜傷、相互干渉、電気化学特性
飛来海塩が蓄積する鋼I桁橋の内桁などでは塗膜傷を起点とする局部腐食が進行する.著者らは先行研究で滞水環境において近接する2つの塗膜傷が相互干渉して腐食が進行すると小さい塗膜傷がカソードとなる一方,大きい塗膜傷内ではアノードとカソードの領域が混在することを明らかにした.本研究では塗膜傷が相互干渉する場合の腐食の電気化学特性を解明するため,大きい塗膜傷内で完結する腐食電流を測定した.その結果周縁部がカソード領域,中央部がアノード領域となり腐食が進行することを明らかにした.また,相互干渉作用により鋼材腐食のアノード反応は約1.5倍に促進される一方,カソード反応は約2/3に抑制された.
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