令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁一般(施工)

座長:上仙 靖(土木研究所)

[I-321] 鋼上路トラス橋斜材におけるIH塗膜除去工法の施工試験

〇中原 智法1、桐畑 光生2、廣畑 幹人2、和田 吉憲3、駒谷 大三3 (1.日本橋梁(株)、2.大阪大学大学院 工学研究科、3.西日本高速道路(株))

キーワード:IH塗膜剥離、鋼上路トラス橋、施工試験、加熱、変形

IH塗膜除去工法は,鋼材表面を電磁誘導作用で140~240℃に加熱して塗膜と鋼材の接合面を破壊し,複数の層から形成される塗膜を一度に剥離する工法である.施工実績の多いI桁橋では,腹板の面外変形を抑制するため,加熱線に間隔を設ける方法が用いられる.施工実績の少ないトラス橋は,加熱時の変形に対する知見が不足しており,特に,引張軸力部材として設計されている斜材等は,加熱時の変形が大きくなる可能性がある.本稿では,3径間連続鋼上路トラス橋にIH塗膜除去工法を適用するにあたり,I断面斜材の施工試験を実施して,加熱時の温度と変形量,および残留変形量の測定を行い,加熱作業の安全性を確認した.

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