令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

診断・補修・補強(1)

座長:村越 潤(東京都立大学)

[I-395] 表面粗さがFRP-FRP接着強さに与える影響

〇佐藤 顕彦1、北根 安雄1、日比 英輝2、杉浦 邦征1 (1.京都大学大学院、2.ヒビ)

キーワード:FRP、接着剤、エネルギー解放率、表面粗さ

FRPの接着接合は補修補強だけでなく主部材同士の接合方法としての活用も期待される.しかしながら,接着接合には接着剤の物性値だけでなく多数の因子が影響する.本研究では,FRP-FRP間の接着に表面粗さが与える影響を明らかにすることを目的に,ダブルラップ試験片を用いた引張実験を実施し,エネルギー解放率を用いて剝離の評価を行った.実験の結果,表面粗さとエネルギー解放率との間には相関関係があり,表面が粗いほど高いエネルギー解放率を示す傾向が確認された.今後の課題としては,異なる表面性状の場合に接着層に生じる応力がどのように変化するかを調査する必要性が挙げられる.

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