令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

港湾の耐震・危機耐性

座長:一井 康二(関西大学)

[I-432] 矢板式構造による重力式係船岸増深改良工法の地震応答解析における既設構造物の影響検討

〇佐藤 慶介1、小濱 英司2、塩崎 禎郎3、永尾 直也3 (1.東亜建設工業 株式会社、2.国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所、3.一般社団法人 鋼管杭・鋼矢板技術協会)

キーワード:港湾施設、増深工法、改良工法、重力式係船岸、控え矢板式構造、地震応答解析

近年,巨大地震による耐震性能の向上,既存係留施設の老朽化,船舶の大型化に伴う増深化,コスト縮減の観点から,既設構造物を活用した改良工法の必要性が高まっている.このような背景から,改良工法の選定や改良設計に関する基本的な考え方がまとめられている.

本検討では,構造事例が多い既設重力式係船岸に対し,控え矢板式構造物を新設する未検討の増深改良工法について,地震応答解析を行い,既設構造物の有無による影響検討を行った.その結果,既設構造物を有するケースの方が有しないケースのよりも,矢板全体の最大変位,最大曲げモーメントが小さくなり,既設構造物を有することの効果が確認できた.

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