令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

港湾の耐震・危機耐性

座長:一井 康二(関西大学)

[I-433] RTK-GNSSを用いた地震後係留施設の使用可否判断支援ツールの計測精度の検証

〇伊藤 広高1、小濱 英司1、遠藤 正洋2、黒木 真也2 (1.港湾空港技術研究所、2.関東地方整備局)

キーワード:RTK-GNSS、残留水平変位、RTK測位、計測精度

RTK-GNSSを用いて地震直後でも計測可能な係留施設の天端残留水平変位から係留施設の各部材の損傷程度を簡易的に推定できるツールの開発を行っている.天端残留水平変位の計測にあたっては,基準局を係留施設の変形等の地盤の局所的な変位の影響がない位置に設置して地震前後の計測座標の差分により地殻変動を排除した残留水平変位を計測するものである.しかし,地殻変動により移動した基準局の実際の座標と入力されている座標が異なることによりRTK測位の精度にも影響を与える可能性があるため,地殻変動を模擬した状態での計測精度の検証を行った.検証の結果,20m程度までであれば計測精度に影響はなかった.

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