令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁の耐震(2)

座長:渡邊 学歩(山口大学)

[I-285] 反重力すべり支承(UPSS)を用いた橋の地震時応答の対称性に関する考察

〇佐藤 知明1、宇野 裕惠2、足立 幸郎1、戸田 圭彦3、篠原 聖二4、二木 太郎5、五十嵐 晃6、松田 泰治7、何 昕昊6 (1.阪神高速技術、2.イチイコンサルタント、3.JIPテクノサイエンス、4.阪神高速道路、5.オイレス工業、6.京都大学 防災研究所、7.九州大学大学院)

キーワード:反重力すべり支承、動的解析、耐震解析モデル、連成振動、地震波入力

反重力すべり支承(UPSS)を用いた橋の動的解析では,地震時に支点位置の桁が上下動すると共に,桁高を考慮して設けたオフセット部材により桁に曲げが発現して鉛直振動を励起する.UPSSを用いた橋では鉛直振動と水平振動が連成するため,鉛直振動が橋全体の応答に影響を及ぼす.さらに,桁の固有鉛直振動モードも影響するようである.本稿では,反重力すべり支承を用いた橋では左右対称の構造であっても,地震時の応答値は左右対称位置で同じにならないことを確認した.このことより,UPSSを用いた橋の動的解析においては地震波を左右両方向から入力し,大きい方の応答値で評価する必要がある.

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン