令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

座屈・耐荷力(桁・板)

座長:宮嵜 靖大(長岡工業高等専門学校)

[I-114] 腐食した桁端部の高力ボルト摩擦接合による片面当て板補修に関する解析的検討

〇郎 宇1、山口 隆司1、森山 仁志2 (1.大阪市立大学大学院、2.熊本大学大学院)

キーワード:耐荷力、腐食した桁端部、片面当て板補修、高力ボルト摩擦接合

支点上補剛材の両側下端が欠損した桁端部を対象にFEAを行い,高力ボルト摩擦接合片面当て板補修の当て板構造詳細・接合位置が腐食桁端部の耐荷メカニズムに与える影響を検討した.当て板補修部の必要ボルト本数は支点上補剛材の柱座屈の照査で考える有効断面積のうち,欠損範囲の全強を当て板が分担すると仮定して計算することで設計上削減することができる.解析結果によれば,より少ないボルト本数でも十分な補修効果を確保できる.片面当て板補修では,複数のボルトを用いてウェブと支点上補剛材を連結すること,当て板と下フランジは接地あるいは連結すること,支点上補剛材は桁端側と支間側の両方から当て板して拘束することが望ましい.

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