[I-402] 断面欠損を有する補剛材溶接部のCFRP接着による曲げ耐力の回復とはく離強度の向上の検討
キーワード:断面欠損、曲げ耐力、真空含浸工法、炭素繊維シート、接着接合、はく離
本研究は,真空含浸工法(VaRTM)の成形技術を用いてCFRPと既設鋼部材を一体化させる工法の適用性を検討したものである.補剛材の溶接継手近傍に断面欠損を有する,板厚10mmの鋼部材に対して,CFRP接着による曲げ耐力の回復に及ぼす影響を明らかにすること,隅角部でのはく離強度を向上をさせることを目的として実験的および解析的な検討を行った.その結果,実験によりCFRPが曲げ引張状態になる場合,隅角部ではく離が生じること,解析的検討により隅角部への円弧状の不陸修正とCFシート積層数の増量がはく離強度の向上に効果的であることが確かめられた.
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