令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁の耐震(4)

座長:松村 政秀(熊本大学 くまもと水循環・減災研究教育センター 教授 )

[I-303] 円形断面鋼製橋脚柱のコンクリート充填による耐震補強における水平耐力上昇抑制法の検討

〇古田 高也1、後藤 芳顯1、海老澤 健正1、野中 哲也1 (1.名古屋工業大学)

キーワード:耐震補強、コンクリート充填橋脚、中間弱層

無充填鋼製橋脚の耐震性能向上策としては,コンクリートを充填する方法がよく用いられる.しかし,一般に基礎部の補強は難しいので,鋼製橋脚の耐力をなるべく上昇させない方法が求められる.ここでは,適切な低強度・低剛性の中間弱層を充填コンクリート内に設けることでコンクリートを充填した鋼製橋脚の耐力上昇を抑制しつつ変形性能を向上する方法について検討した.本論文では,まず,1/8スケールの円形断面鋼脚柱模型を対象に充填コンクリートに設ける最適な中間弱層の層厚と挿入位置を精緻なFE解析で検討し,さらに,水平1方向漸増繰り返し載荷実験を行い,中間弱層の効果と力学特性を詳細に調べた.

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