[I-379] 大正時代に建造された道路橋RC床版の静的4点曲げ載荷試験による耐荷力の評価
キーワード:RC床版、老朽化、4点曲げ載荷試験、耐荷性能、フレア溶接、自重解放
淀川を渡河する国道2号淀川大橋は,1926年(大正15年)に完成し,今年で94年を迎える.路面電車と道路の併用橋として建設され,現在は道路橋として供用されている.破壊試験等による歴史的な橋梁の調査事例が少ないことに鑑み,大規模修繕で撤去したRC床版の静的4点曲げ載荷試験を行い,当該床版の耐荷性能を検証した.本試験の結果,曲げひび割れの進展経路は,折曲げ鉄筋の影響を受けることがわかった.また,支間中央以外で破壊したが,終局曲げモーメントの比較から破壊位置は妥当であると判断された.建設から93年経過した現在でも,本床版は腐食の影響を無視した推定値以上の曲げ耐力を保持していることが確認された.
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